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一般社団法人おかやま精神医療アドボケイトセンター(通称「おぱっく」)活動紹介

1.養成研修

 一般社団法人おかやま精神医療アドボケイトセンター(通称「おぱっく」)は、2023年7月及び11月に精神医療アドボケイトの養成研修を開催しました。

 いずれも定員いっぱいの方にご参加いただき、58名の方に訪問支援員の登録を行っていただきました。

2.令和5年度 岡山市入院患者訪問支援事業

 2023年4月1日、岡山市は、全国に先駆けて、「岡山市入院者訪問支事業実施要項」を策定しました。

 改正された精神保健福祉法上の「入院者訪問支援事業」の対象者は、市長同意による医療保護入院者を中心にされています。

 ところが、岡山市の事業は、精神科病院に入院しているすべての入院者を対象とする画期的な内容になっています。

 2023年6月、当法人は、岡山市から「入院者訪問支援事業」の委託を受け、全国で初となる「入院者訪問支援事業」を開始しました。

3.精神科病院への理解を求める取組み

opacチラシ

 当法人の活動及び入院者訪問支援事業を実施するためには、受入側である精神科病院の理解が不可欠です。

 当法人では、齊藤由美代表理事、太田順一郎医師、事務局の伊藤清郁、森川明子らが病院を訪問し、事業内容等について、説明を行ってきました。

 説明会では、質問もたくさんいただき、活発な意見交換を行い、当法人の事業内容等について、医療関係者の方々に理解いただくことができました。

 説明会後、岡山市内の精神科病院において、当法人のポスターやチラシを病棟や公衆電話等に掲示していただいています。

4.電話相談

OPAC電話相談の様子

 2023年10月、毎週金曜日の13時から16時(祝日を除く)に電話相談がスタートしました。

 当初は、本当に電話がかかってくるか心配もしましたが、初日より電話が鳴り始め、心配は杞憂に終わりました。1回につき、平均2~3件程度の電話をいただき、入院者の想いや悩みを聞かせていただいております。

5.訪問相談

 電話相談を受ける中で、訪問希望者も多くおられました。訪問希望があると、事務局がアドボケイト(訪問支援員)の派遣を調整し、可能な限り2週間程度で訪問相談を行います。訪問相談では、アドボケイト(訪問支援員)2名が、30分程度を目途にお話しを聞かせていただきました。相談の中では、退院したいという想いを話される方が多くおられましたが、退院以外の入院生活における様々な悩みを打ち明けて下さいました。担当したアドボケイト(訪問支援員)は、訪問相談を実施後、医師等と振り返りを行い、アドボケイトの質を高めるために、フォローアップを行いました。

6.令和5年度 電話相談・訪問相談の実績

 10月11月12月1月2月3月
電話相談
※毎週金曜日13時~16時
891176950
訪問希望89333531
訪問件数
(支援員2名が訪問)
52136623

7.精神科病院の感想

 初めての取組みなので、病院側の負担が心配されたものの、部屋を準備すれば良かっただけで、混乱もなく事業が始められたとのことでした。外部から来られることは、入院者にとってはもちろん、職員にとっても良い刺激となるため、継続してほしいという意見などがありました。

8.今後の活動について

 手探りの中、本格的に始まった当法人の活動ですが、少しずつ入院者、精神科病院の間に浸透しているという手ごたえを感じています。2023年度は、岡山市内を中心とした活動であったため、2024年度は、岡山県内全域で行えるよう当法人の活動を広げていく予定です。そのため、2024年度に開催する年2回の養成研修のうち、1回は県北で開催します。今後も当法人は、精神科病院、関係各団体と連携し、アドボケイトが必要とされるすべての方に支援ができるよう努めて参りますので、ご理解・ご協力をお願い致します。

お問い合わせ先

OPAC

一般社団法人 おかやま精神医療アドボケイトセンター
(通称「おぱっく」)

〒702-8022 岡山市南区福成3丁目6番22号
電話・FAX:086-899-8662
E-mail:info@okayama-adovocate.org
HP:https://okayama-adovocate.org/

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