「SBIRT(エスバート)」は、専門医療の間で依存症の医学的治療のコンセプトとして広く受け入れられていますが、このコンセプトには自助グループの存在が欠落しています。
短期的な改善だけでなく、依存症は進行性の慢性疾患であり、長期的な予後をケアするには自助グループが不可欠です。
そこで、「SBIRTS(エスバーツ)」という考え方が生まれました。これは、SBIRTに自助グループ(Self-help-group)の「S」を連結して、依存症治療の流れを完結させるものです。
横文字を並べて「エスバーツ」と呼ぶことから、難しそうに見えるかもしれませんが、中身は断酒会が日常行っている酒害相談の流れと全く同じです。難しく考えずに、これまで通り、断酒会の自然体で普及に取り組みたいものです。